角運動量の保存
2021-01-08 地球の自転傾向の変化
| 極地方の氷河が融けた影響なら慣性モーメントが大きくなって回転は
| 遅くなりそうにも思われますが、そうでもないのかな?
これに関して、もう少し…
2020-08-21 北極の氷山
に書いたような事情で、極地方の海氷が融けても直接には質量の移動は
起こりません。しかし、氷河(陸氷)が融けて海洋全体の水位が上がれば、
極地方から低緯度地方への質量の移動となります。つまり、地球の慣性
モーメントが大きくなる。
角運動量は保存するので、これは自転を遅くする効果があります。
ただ、考慮しなければいけないのは間接的な効果。
温暖化によって海洋や大気の循環パターンに影響が及ぶと、低緯度地方
の大気や水の東から西向きの流れが強くなる、あるいは西から東向きの
流れが弱くなるとします。
そうすると、地球全体の角運動量が保存しても、そのうちの海洋や大気
が担う部分が小さくなる。つまり角運動量が海洋や大気から固体地球に
移転するということになる。
これは、固体地球の自転速度を上げる効果があります。
…というわけで、この件は単純ではないです。
| 極地方の氷河が融けた影響なら慣性モーメントが大きくなって回転は
| 遅くなりそうにも思われますが、そうでもないのかな?
これに関して、もう少し…
2020-08-21 北極の氷山
に書いたような事情で、極地方の海氷が融けても直接には質量の移動は
起こりません。しかし、氷河(陸氷)が融けて海洋全体の水位が上がれば、
極地方から低緯度地方への質量の移動となります。つまり、地球の慣性
モーメントが大きくなる。
角運動量は保存するので、これは自転を遅くする効果があります。
ただ、考慮しなければいけないのは間接的な効果。
温暖化によって海洋や大気の循環パターンに影響が及ぶと、低緯度地方
の大気や水の東から西向きの流れが強くなる、あるいは西から東向きの
流れが弱くなるとします。
そうすると、地球全体の角運動量が保存しても、そのうちの海洋や大気
が担う部分が小さくなる。つまり角運動量が海洋や大気から固体地球に
移転するということになる。
これは、固体地球の自転速度を上げる効果があります。
…というわけで、この件は単純ではないです。
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